院長
雲財敦
私は徳島市出身ですが、昭和54年に山口大学医学部を卒業してから、徳島大学の神経精神医学教室に入局しました。入局後、大学付属病院、鳴門シーガル病院(旧阿波井島保養院)、徳島市立園瀬病院、香川県立丸亀病院、緑ヶ丘病院で精神科医師として仕事をして参りました。平成13年8月から南海病院で勤務しております。
精神科医師として仕事を始めてから20年余となりますが、この間に精神障害者を取り巻く環境は大きく変化しました。最大の出来事は昭和62年、従来の精神衛生法が精神保健法と呼称も含めて大幅に改正されたことでした。以来精神障害者の人権の尊重と保護、社会復帰への援助などが、徐々にではあるものの確実な進歩を遂げ、精神障害者の方々が生活する環境も随分変化してきたと感じております。このような時代の流れの中で、精神科医療を担う医師として自分に何が出来るのかを模索してきたのですが、この度病院長となりその重責に一層身が引き締まる思いがします。
我々の南海病院は、大鳴門橋を望む豊かな自然環境の中に位置しており、治療に訪れた方々には、温かい家族的な雰囲気の中でゆったりと流れる時間を取り戻して頂き、心身ともに疲れた体を癒して、再び社会生活へと復帰されるようお手伝いしております。そのような治療への姿勢を守りつつ、ノーマライゼーションと言われる精神障害者の方々の生活拠点の移行を視野に入れた社会復帰や、患者さん方の24時間援助を可能とするための精神科救急医療体制への協力など、今精神医療に求められていることを、一つ一つ実現させることが私の為すべき仕事であると考えています。
どうかよろしくお願いいたします。